グリーンファイナンス
サステナビリティ・リンク・ファイナンス・フレームワーク
本投資法人は、ESG評価を活用した資金調達の取組みとして、サステナビリティ・リンク・ローン(以下「SLL」といいます。)による調達を実施しています。
本投資法人はSLLの個別貸付人と協議を行い、本投資法人が定める2030年度に向けたKPIと目標を含むSPTs(Sustainability Performance Targets)の達成状況を定められたモニタリングのタイミングで都度評価し、達成状況に応じ、スプレッドインセンティブが付与される予定です。各借入れに関するSPTsについては、サステナビリティ・リンク・ローン実績の「備考」をご参照ください。
【KPIの選定】
- KPI 1:GHG 総排出量(Scope 1+2)
- KPI 2:環境認証取得物件割合
- KPI 3:GRESB リアルエステイト評価
【SPTの測定】
- SPT 1:2021 年度 GHG 排出量(Scope 1+2)実績939.2t-CO2から2030年度までに42%削減SBTi
- SPT 2:環境認証取得物件割合を2030年度までに100%
- SPT 3:GRESBリアルエステイト評価を貸付実行日から継続して4スター以上獲得
環境認証の取得
外部認証の取得
【ローンの特性】
3つのSPTの内1つ以上を選択し、SPTを達成した場合には金利スプレッドを引き下げ、いずれかのSPTが未達である場合には金利スプレッドを据置もしくは引き上げます。
具体的な適用金利連動幅については、個別ローン実行の都度、別途貸付契約等に規定するものとします。
【レポーティング・検証】
KPIに係る実績等について、本投資法人のウェブサイト上で年に1回(毎年7月末)以下の項目を開示することをフレームワークで定めています。
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No. | レポーティング内容 | レポーティング時期 |
---|---|---|
① | KPIのレポーティング対象期間における実績値 | サステナビリティ・リンク・ローン実行の翌年度を初回とし、最終判定日まで年次 |
② | SPTsのレポーティング対象期間における達成状況 | |
③ | KPI・SPTsに関連する、借入人の最新のサステナビリティ戦略に関する情報 |
サステナビリティ・リンク・ローン実績
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借入先 | 調達金額 | 調達日 | 返済期限 | 備考 |
---|---|---|---|---|
農林中央金庫 | 2,000百万円 | 2022年3月1日 | 2032年3月1日 |
株式会社日本格付研究所(JCR)による第三者意見 サステナビリティ・リンク・ローンの契約締結について 資金の借入れに関するお知らせ(グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローン等を含む) |
農林中央金庫 | 2,000百万円 | 2022年10月25日 | 2031年10月25日 |
サステナビリティ・リンク・ローンの契約締結について 資金の借入れに関するお知らせ |
新生銀行 | 2,000百万円 | 2022年12月1日 | 2031年12月1日 | 資金の借入れに関するお知らせ |
三井住友銀行 | 3,000百万円 | 2023年9月4日 | 2031年9月4日 |
資金の借入れ(サステナビリティ・リンク・ローン)に関するお知らせ 三菱地所物流リート投資法人への「サステナビリティ・リンク・ローン」の実施について(三井住友銀行) |
農林中央金庫 | 500百万円 | 2023年9月29日 | 2031年9月29日 | 資金の借入れに関するお知らせ |
日本生命保険 | 1,000百万円 | 2033年9月29日 | ||
三井住友銀行 | 1,150百万円 | 2024年9月2日 | 2032年9月2日 | 資金の借入れ(サステナビリティ・リンク・ローン)に関するお知らせ |
(参考)旧SPT①の進捗状況
旧SPT①: GHG排出原単位を2030年度までに30%削減(2017年度基準)
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GHG排出原単位を2030年度までに30%削減(2017年度基準)
GHG排出 | GHG 排出量 (t-CO2) (注3) |
内訳(t-CO2) | データ カバー範囲 (床面積ベース) (注1) |
原単位 (t-CO2/m2) (注2) |
増減率 (原単位) |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Scope1 | Scope2 (ロケーション基準) |
Scope3 (カテゴリー13) |
|||||
2017年度 | 13,754 | 0.0 | 9,319.7 | 4,434.3 | 100% | 0.025 | - |
2018年度 | 14,662 | 0.0 | 9,608.0 | 5,053.8 | 100% | 0.026 | 6.5% |
2019年度 | 14,885 | 0.1 | 5,763.3 | 9,121.3 | 100% | 0.021 | ▲15.3% |
2020年度 | 16,755 | 0.3 | 6,811.4 | 9,943.6 | 100% | 0.019 | ▲21.3% |
2021年度 | 17,598 | 0.4 | 7,011.0 | 10,586.9 | 100% | 0.016 | ▲34.7% |
2022年度 | 22,219 | 0.3 | 2,849.0 | 19,369.5 | 100% | 0.016 | ▲35.2% |
2023年度 | 22,514 | 0.6 | 2,811.9 | 19,701.9 | 100% | 0.015 | ▲40.4% |
※Scope2に関しては、2022年度より本投資法人に管理権限がある排出量のみ計上しています。
グリーンファイナンス・フレームワーク
グリーンファイナンスにより調達した資金の使途
グリーンファイナンスにより調達した資金は、以下に定める適格クライテリアを満たす特定資産(グリーン適格資産)の取得資金、又は同取得資金のリファイナンスに充当します。
適格クライテリア
適格クライテリアとは、以下の要件をいずれかを満たす資産又はプロジェクトをいいます。
- ①DBJ Green Building 認証:3つ星、4つ星、もしくは5つ星
- ②CASBEE 評価認証:CASBEE-建築、CASBEE-不動産: B+ランク、Aランク、もしくはSランク 自治体版 CASBEE: B+ランク、Aランク、もしくはSランク ※1
- ③BELS評価:■BELS評価(平成28年度基準)3つ星、4つ星もしくは5つ星 ※2 ■BELS 評価(令和6年度基準)レベル4、レベル5もしくはレベル6 ※3
- ※1ルックバック期間は、工事完了日から3年とする
- ※22016年以前築の既存建物の新規取得は既存不適格(工場等(物流倉庫含む):BEI =0.75超え)は不可
- ※32016年以前築の既存建物の新規取得はレベル3以上かつ既存不適格(工場等(物流倉庫含む):BEI=0.75超え)ではないこと
- ④建物に付随する再生可能エネルギー発電設備(敷地内の太陽光発電設備に限定する)
- ⑤環境負荷軽減を目的とした設備(当該設備の導入が導入前よりも 30%以上省エネルギー を実現するものに限定)
資金管理の方法
グリーンファイナンスによる手取金の充当が決定されるまでの間は、調達資金は現金または現金同等物にて管理します。
全額充当後においても、評価対象の投資法人債または借入金が償還・返済するまでに資金使途の対象となる資産が売却または毀損などにより、資金使途の対象から外れる場合、一時的に発生する未充当資金はポートフォリオ管理にて管理します。
決算期毎にグリーンファイナンス残高の合計額が、グリーン適格負債上限額(適格クライテリアを満たす取得価格合計額×LTV(総資産LTV))を超えないことを確認します。
レポーティング
本投資法人は、グリーンファイナンス実施後、本投資法人のウェブサイト上において、調達資金の充当状況を年次で報告します。グリーンボンド発行あるいはグリーンローン借入時点で未充当資金がある場合、充当計画を開示します。資金使途の対象となる資産を償還・返済期間までに売却した場合は、ポートフォリオ管理にて残高管理をしている旨、グリーンファイナンス残高及びグリーン適格負債上限額をプレスリリースにて開示します。
また、その他、大きな状況の変化があった場合にも、本投資法人のウェブサイト上にて開示予定です。なお、対応するグリーンファイナンスの残高がゼロになるまで年次で開示します。
さらに、以下の項目を年1回、本投資法人のウェブサイトで開示します。
- 取得資産の環境認証数・種類
- 上水道使用量
- 総エネルギー消費量(電気使用量およびガス・燃料使用量)
- GHG排出量(Scope1、Scope2、Scope3)
- 廃棄物排出重量
- 太陽光年間発電量
- 環境負荷軽減を目的とした設備として導入した設備の詳細及び省エネルギー効果
調達金額及び充当状況(2024年8月31日現在)
(注)グリーンファイナンス調達上限=適格クライテリアを満たす取得価格合計額×総資産LTV。
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物件数 | 金額 | ||
---|---|---|---|
保有物件合計 | 35物件 | 273,165百万円 | |
適格クライテリア(注) | 28物件 | 248,379百万円 | |
CASBEE認証 | 20物件 | 188,573百万円 | |
BELS評価 | 25物件 | 235,856百万円 |
(注)1物件が複数の環境認証・評価を取得している場合は、1物件としてカウントしています。
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調達金額 | 調達時期 | 返済・ 償還時期 |
充当状況 | 当初資金使途 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
グリーンローン (三井住友銀行) |
1,350百万円 | 2021年 3月9日 |
2025年 3月9日 |
充当済 | ロジクロス大阪(追加取得40%) ロジクロス名古屋笠寺(追加取得40%) 取得資金(追加取得) |
|
グリーンローン (みずほ銀行) |
720百万円 | 2021年 9月14日 |
2028年 9月14日 |
充当済 |
ロジクロス福岡久山 ロジポート相模原(準共有持分49%) ロジポート橋本(準共有持分45%) MJロジパーク加須1 取得資金 |
|
グリーンボンド | 2,000百万円 | 2021年 4月14日 |
2036年 4月14日 |
充当済 |
ロジポート大阪大正(準共有持分20%) ロジクロス大阪(追加取得40%) ロジクロス名古屋笠寺(追加取得40%) 取得資金(追加取得) |
|
グリーンローン (みずほ銀行) |
1,000百万円 | 2022年 3月1日 |
2031年 3月1日 |
充当済 |
ロジクロス厚木Ⅱ ロジポート川崎ベイ(準共有持分45%) 取得資金 |
|
グリーンローン (信金中央金庫) |
2,000百万円 | 2032年 3月1日 |
充当済 | |||
グリーンローン (新生銀行) |
1,000百万円 | 充当済 | ||||
グリーンローン (山口銀行) |
1,000百万円 | 充当済 | ||||
グリーンローン (三井住友銀行) |
1,000百万円 | 2022年 10月25日 |
2026年 10月31日 |
充当済 |
ロジスタ・ロジクロス茨木彩都A棟(共有持分45%) ロジスタ・ロジクロス茨木彩都B棟(共有持分45%) 取得資金 |
|
グリーンローン (第四北越銀行) |
1,000百万円 | 2027年 10月31日 |
充当済 | |||
グリーンローン (千葉銀行) |
2,000百万円 | 充当済 | ||||
グリーンローン (みずほ銀行) |
1,000百万円 | 2031年 10月31日 |
充当済 | |||
グリーンローン (三井住友銀行) |
2,880百万円 | 2022年 12月14日 |
2026年 10月25日 |
充当済 |
ロジクロス福岡久山 ロジポート相模原(準共有持分49%) ロジポート橋本(準共有持分45%) MJロジパーク福岡1 MJロジパーク加須1 ロジクロス厚木 ロジクロス神戸三田 取得資金 |
|
グリーンローン (山口銀行) |
1,500百万円 | 2023年 3月14日 |
2032年 9月1日 |
充当済 |
ロジクロス横浜港北 ロジスタ・ロジクロス茨木彩都A棟(共有持分45%) ロジスタ・ロジクロス茨木彩都B棟(共有持分45%) MJ ロジパーク印西 1 MJ ロジパーク高槻 1 取得資金 |
|
グリーンボンド | 2,500百万円 | 2023年 7月25日 |
2033年 7月25日 |
充当済 |
ロジクロス福岡久山 ロジポート相模原(準共有持分49%) ロジポート橋本(準共有持分45%) MJロジパーク加須1 MJロジパーク福岡1 ロジポート川崎ベイ(準共有持分45%) ロジクロス厚木Ⅱ 取得資金 |
|
グリーンローン (みずほ銀行) |
1,330百万円 | 2023年 9月14日 |
2030年 9月14日 |
充当済 |
ロジクロス福岡久山 ロジポート相模原(準共有持分49%) ロジポート橋本(準共有持分45%) MJロジパーク加須1 MJロジパーク大阪1 MJロジパーク福岡1 取得資金 |
|
グリーンローン (群馬銀行) |
300百万円 | 2023年 9月29日 |
2028年 9月29日 |
充当済 |
MJロジパーク加古川1 取得資金 |
|
グリーンローン (第四北越銀行) |
300百万円 | 充当済 | ||||
グリーンローン (信金中央金庫) |
500百万円 | 2032年 9月29日 |
充当済 | |||
グリーンファイナンス合計 | 23,380百万円 | |||||
グリーンファイナンス調達上限 (2024年8月31日現在) |
99,848百万円 |
外部機関の評価
本投資法人は、グリーンファイナンス・フレームワークの適格性について株式会社日本格付研究所(JCR)より「JCRグリーンファイナンス・フレームワーク評価」の最上位評価である「Green1(F)」を取得しています。「JCRグリーンファイナンス・フレームワーク評価」の内容等については、以下のJCRのウェブサイトをご参照ください。
- 詳細はこちら:JCRグリーンファイナンス・フレームワーク評価
グリーンエクイティ・フレームワーク
グリーンエクイティにより調達した資金の使途
グリーンエクイティにより調達した資金は、以下に定める適格クライテリアを満たす特定資産(グリーン適格資産)の取得資金、又は同取得資金のリファイナンスに充当します。
適格クライテリア
適格クライテリアとは、以下の要件をいずれかを満たす資産又はプロジェクトをいいます。
-
a.下記①-③の第三者認証機関の認証のいずれかを取得又は更新済もしくは今後取得予定の資産
- ①DBJ Green Building認証における5つ星、4つ星又は3つ星
- ②CASBEE不動産評価認証におけるSランク、Aランク又はB+ランク
- ③BELS評価における5つ星、4つ星又は3つ星
b.建物に付随する再生可能エネルギー発電設備(敷地内の太陽光発電設備に限定する)
c.環境負荷軽減を目的とした設備(当該設備の導入が導入前よりも30%以上省エネルギーを実現するものに限定する)
資金管理の方法
グリーンエクイティ・オファリングによる調達資金は、グリーンエクイティ・オファリング実行後速やかに全額を新規または、既存物件の取得資金または当該資金のリファイナンスに充当する予定です。グリーンエクイティ・オファリングによる調達資金は、調達後から適格グリーンプロジェクトに充当されるまでの間、現金及び現金同等物として管理されます。
レポーティング
本投資法人は、グリーンエクイティ・オファリングによる調達資金充当について、投資口の発行時点で未充当資金がある場合、充当計画を開示します。また、調達資金の充当状況や下記インパクト・レポーティングについては、充当額及び充当対象物件を調達資金の充当完了後速やかに開示することとし、充当状況の開示は調達資金の充当完了をもって完了とします。
取得資産の環境認証数・種類・ランク
- 詳細はこちら:環境認証の取得
※投資法人として数字を把握できるものに限り、ポートフォリオ単位で開示
上水道使用量
総エネルギー消費量(電気使用量及びガス・燃料使用量)
GHG排出量
廃棄物排出重量
太陽光発電年間発電量
環境負荷軽減を目的とした設備として導入した設備の詳細及び省エネルギー効果
- 詳細はこちら:環境関連データ
調達金額及び充当状況
この表は左右にスクロールできます。
調達金額 | 払込日 | 充当完了日 | 充当状況 | 資金使途 | |
---|---|---|---|---|---|
第5回公募増資 | 22,042百万円 | 2022年 3月1日 |
2022年 3月1日 |
充当済 | ロジクロス厚木Ⅱ、 ロジポート川崎ベイ(準共有持分45%) 取得資金 |
外部機関の評価
本投資法人は、国際資本市場協会(ICMA)が定める「グリーンボンド原則」の4つの核となる要素並びに環境省による「グリーンボンドガイドライン」を参照した「グリーンエクイティ・フレームワーク」を策定しました。本投資法人は、グリーンエクイティ・フレームワークの適格性について、第三者評価機関であるDNV GL ビジネス・アシュアランス・ジャパンよりセカンドパーティー・オピニオンを取得しています。
- 詳細はこちら:DNVセカンド・パーティ・オピニオン
本資料は、グリーンファイナンス・フレームワーク策定に関して一般に公表するための文書であり、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。投資を行う際は、必ず本投資法人が作成する新投資口発行及び投資口売出届出目論見書並びにその訂正事項分をご覧頂いた上で、投資家ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。