トップメッセージ
三菱地所物流リート投資法人執行役員
髙梨憲
本投資法人は三菱地所グループの総合力を活かし、周辺・地域社会と中長期的に密接な関係構築に向けて、地域に根差し、人々の暮らしを支え、環境への配慮・社会貢献・ガバナンスの強化といったサステナビリティ向上に取り組んでいくことが社会的責務であり、投資主価値の最大化を図る上でも不可欠であると考えています。こうした考えの下、本投資法人は本資産運用会社の「サステナビリティ方針(2024年1月に改正)」に基づき、様々な取組みを推進しています。
直近の具体的な取組みとして、2023年のCDP気候変動プログラムに初めて参加し気候変動問題に対する取組みと情報開示姿勢が国際的に高い水準にあると認められ、最高評価である気候変動「Aリスト企業」に認定されました。またTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に基づく情報開示を拡充し、気候変動リスクと機会の定量分析を実施しました。更に取得済みのSBTi認定(ニアターム)に加え、新たに本投資法人のバリューチェーン全体を含む2050年度のGHG総排出総量目標が科学的根拠に基づいたものであるとして、SBTi認定(ネットゼロ)を取得しました。
引き続き、気候変動対応をはじめとする環境負荷軽減に真摯に取り組み、建物の省エネルギー化、再生可能エネルギーの導入並びにポートフォリオのグリーン化等を推進して参ります。また、常に変化し続ける社会課題への対応や信頼性・透明性の高いガバナンスを意識し、運用不動産の安心・安全への配慮や快適性の向上、多様性に富んだガバナンス体制の構築等にも取り組んで参ります。
また、本資産運用会社が属する三菱地所グループは、自然環境と社会環境の変化、サステナビリティに関する企業への要請の一層の複雑化の中、サステナビリティの重要テーマとマテリアリティを改定し、2024年度より新たなスタートを切りました。本投資法人も、不動産投資運用を通じた社会課題解決への取組みを加速させ、三菱地所グループの基本使命で掲げる真に価値ある社会の実現を目指し、ステークホルダーの皆様と共に、持続可能な未来を築くために全力を尽くして参ります。